不要になった厨房機器を売却
業務用の厨房機器は、元々の値段が高いこと、そして需要の多さから、中古品の売買が盛んです。飲食業界は現在、難しい時期を迎えていますが、不要になった厨房機器でも必ず欲しい人はいます。店舗の移転や改装、閉店などで現在使用中の厨房機器が不要になった場合は、ぜひ買取専門店への売却を検討してみてください。
厨房機器の買取専門店とは
需要の多い中古厨房機器の市場では、専門の買取業者が存在します。厨房機器は新品で手に入れようとすると、かなりの資金を用意しなければならないため、新規でビジネスを始める人の多くが新品ではなく中古の厨房機器を選びます。
冷蔵庫などの白物家電は、ある程度新しいうちは売却も可能ですが、数年もすると買取価格も微々たるものになってしまいます。この点、厨房機器は少し古くなったとしても、良い買取価格になることもあります。このあたりは厨房機器の強みだといえるでしょう。だからこそ、厨房機器専門の買取専門店が存在するのではないでしょうか。
高値で買い取られる厨房機器とは
ひと言で厨房機器とは言っても、その中身はさまざまです。皆様のお手元にもある冷蔵庫や作業台、食器棚などは、当然ながら厨房機器ですが、そのほかにもガスレンジや製氷器など、需要の多い厨房機器はたくさんあります。
冷凍庫・冷蔵庫・製氷器
冷凍庫や冷蔵庫は、食材を入れておくために、ほとんどの厨房で必要な機器です。家庭用同様、冷凍庫と冷蔵庫の機能を併せ持つ冷凍冷蔵庫もありますが、そのパワーや大きさに関しては、家庭用とは比較になりません。もちろん、サイズやドアの枚数などのバリエーションも豊富です。
製氷器は、ドリンクを出すレストランや居酒屋、バーなどでは必需品です。
これらに関しては、高額査定が期待できるといっていいでしょう。
食器棚や調理台など
調理台や作業台などの作業スペースになるもの、また食器棚もとても需要の多い厨房機器です。完全に机のようなタイプもありますし、下部が冷蔵庫になっているタイプのものもあります。厨房スペースは限られるので、プロ用の厨房機器は、いろんなニーズに対応した製品が作られているようです。これらも高額査定が期待できる厨房機器だといえます。
高値買取が期待できる厨房機器のメーカー
厨房機器はプロのために作られる専門性の高い製品なので、メーカーも限られます。性能や耐久性に定評のある有名メーカーの製品であれば、高値買取が期待できるでしょう。
ホシザキ
厨房機器と言えば「ホシザキ」というほど非常に有名なメーカーです。ペンギンのマークでもわかるとおり、冷蔵庫や製氷器は、業界でも多くのシェアを得ている、まさしく信頼の厨房機器メーカーです。購入後のメンテナンスやトラブル対応の評価が高いメーカーでもあります。
ニチワ電機株式会社
電気式厨房機器を専門に製造しているメーカーです。ほかのメーカーでは真似のできない、オリジナル度の高い製品を作ることでも知られています。
タニコー
タニコーはステンレスを使った厨房機器でよく知られているメーカーです。食器棚のほか、フライヤーなどの調理器具も作っています。
パナソニック
あの家電メーカー「パナソニック」もプロのための厨房機器を製造しています。なるほど!と誰もが思ってしまうのは「電子レンジ」。パナソニックの業務用電子レンジは、厨房だけではなく、コンビニなどでも使用されています。
株式会社マルゼン
株式会社マルゼンは、ガスレンジやシンク、食器洗浄機など、さまざまな厨房機器を製造しているメーカーです。
厨房機器をできるだけ高く買い取ってもらうために
厨房機器は需要が多いため、売却できる可能性は高いのですが、できるだけ高く売却するには、やはりチェックすべきことがあります。
きれいにしてから査定に出す
厨房機器に限らず、何かを査定に出す前には、できるだけきれいにお手入れ、クリーニングしておくと、査定価格が少し上がる可能性があります。買取業者は、買い取ってその製品を販売するわけですから、汚れたままの製品は、買い取ったあとに掃除しなければ売れません。油で曇ってしまった厨房機器は印象も良くないので、査定の前に必ずきれいにしておきましょう。
実働することが確認できる場所で査定してもらう
厨房機器は、できるだけ実働することが確認できる場所で査定してもらいましょう。買取業者は、厨房機器を売却するために買い取っています。そのため、しっかり動くことが確認できるものであれば安心して買い取れます。厨房機器の動作が確認できる場所で査定してもらうことで、査定を有利に進められるでしょう。
なるべく新しいうちに売却
ビジネスの都合もあるので、そうかんたんではないのですが、厨房機器も新しいほうが高値がつけられる可能性が高くなります。多少古くなっても買い取ってくれますが、やはり買取価格については、新しい製品のほうが有利です。
まとめ売りがおすすめ
厨房機器は、一つひとつばらばらに売却するよりも、まとめて売却したほうが高く査定してもらえます。ある程度、まとまった量の厨房機器があると、引き取りスタッフの人件費を抑えられるなど、買取店側にもメリットがあるのです。
付属品は必ずとっておく
購入時に付属していたマニュアルなどの付属品は、必ずとっておきましょう。付属品がないことで売却できなくなるわけではありませんが、査定価格に大きく影響します。
複数の業者に見積りを依頼する
見積りを依頼する際は、ひとつの買取業者だけではなく、必ず複数の買取業者に見積りを依頼して比較しましょう。買取業者により、力を入れている厨房器具が異なる場合があります。お手持ちの厨房機器が業者が力を入れている分野とは異なる場合、査定価格が少し安くなってしまう可能性があります。
解体業者や不用品回収業者にまかせない
完全に使えないゴミであるならば、解体業者や不用品回収業者に処分をまかせてもいいのですが、少なくともまだ使える厨房器具を彼らにまかせてはいけません。スケルトン物件を明け渡す際、内装の解体とともに厨房機器の処分を彼らにまかせてしまう人もいますが、それでは不当に安い値段で引き取られてしまいます。
製品の詳細は業者に正確に伝える
買取業者にコンタクトをとる際は、買取を希望する製品について、メーカー名やモデル名、型式、型番などを正確に伝えましょう。買取業者も製品の詳細がわかれば、より正確に見積りを出すことができます。
こわれた厨房機器でも売却可能
厨房機器は通常、発売から5年程度経過すると、定価の1割程度の買取価格になります。これよりも新しければ高く、古ければ安くなると考えていいでしょう。
正常に動かない、こわれている厨房機器でも、修理して販売したり、パーツ取り用にしたりできるので、売却できることはあります。ただ、あくまで故障の状況と、製造から経過した年数によります。そのため、場合によっては売却できないことも考えられます。
まとめ
厨房機器の買取についてご紹介しました。厨房機器の需要は多いので、特に移転や閉店でまとまった数の厨房機器が出る場合は、現金化するチャンスです。有名メーカーの製品や、製造からまだそれほど時間の経っていない製品であれば、さらに高値がつけられる可能性があるので、厨房機器の処分をお考えの方は、ぜひ厨房機器専門の買取業者に相談してみてください。